■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[龜(続)]■■■
対照的な、dogの金文字体2種📖犬を眺めたが、両者の字義が(概念として)異なっていると見てよいのでは。
  ㊎[殷]㊎[西周]

漢文の文章記載は<上→下 右→左>なので、象形で表現するなら、<頭左尾右 背上肢下>の🐕になるのが道理。わざわざ<頭上尾下 背右肢左>にする必然性は無かろう。

これを踏まえて、turtle文字を見ると📖龜、<頭上尾下>が並ぶだけで、これと対照をなす<頭左尾右>の🐢型の指摘が無い。存在していないことは無いだろうが、注目されることは無いのだろう。
   🅱 🅱㊎🆂
しかし、対照的な2種が存在しており、<背右肢左> v.s. <背中央四肢外側(四方)>が目立つ。小篆は前者。

・・・異体字など色々あり、甲骨は雑多な母集団からピックアップしているだけなので、細かなことを論うことは、本来的に無意味とするべきだが、この場合はそういうことで片付ける訳にはいくまい。

<背中央四肢外側(四方)>は、明らかに亀甲主体の表現だからだ。<頭左尾右 背上肢下>とは、自然の中で移動する獸には似つかわしいが、亀は向かないということでもある。同様な動きをするものの、動きは鈍く、頭肢格納の方が一大特徴だから、獸的表現は不向き。
そんなことを考えると、tiger📖虎を<頭左尾右 背上肢下>🐅としないのは当然という気がしてくる。朝廷の官僚が抱く動物イメージとは狩猟後に持ち込まれた<頭前尾後 背右肢左>の動かない肢体なのだから。
  🅱
大型ケモノは毛皮化加工され、それを羽織れば<頭上尾下>になるだけのこと。

秦代では、既に、甲骨卜占は用いられていなかった筈で、亀甲型文字は不適と見なされて当然。但し、貨幣化したらしいから、それに対応させるとすれば、"𠁴"が似つかわしいことになろう。

/𪚦/𮯛/𮯜/𮯝/𮯞/(𪛉/龟/𬺞/亀)
  [古文]𠁴@「說文解字」 𤕣@「集韻」 𪚨@「字彙補」
   :舊 外骨内肉者
    [它 龜頭與它頭同 天地之性 廣肩無雄 龜鼈之類 以它爲雄 象足甲尾之形]
 䶱/𪚽:龜名[龜+夂 夂…古文終字]
 䶲:龜甲邊[龜+冄]聲天子巨䶲 尺有二寸 諸矦尺 大夫八寸 士六寸
   ≪虫≫:大龜 以胃鳴者      ⇒𪛂
   :灼剥龜[象灸龜之形]       ⇒𪚧
                  ⇒𪛈 …麢 靈
     𠧞:灼龜坼[象形]
 ≪火≫𤒅/𪚱/𪚯/𪚰:灼龜不兆
 ≪鬥≫:鬭取戦い取る→おみくじ
   ≪木≫:龜目酒尊 刻木作雲雷象 象施不窮
   :海介蟲 居陸名猋 在水名蜬[象形]  ⇒𪚾
      古者貨貝而寶龜 周 而 有泉 秦廢貝行錢
   ≪㫃≫:龜蛇四游 以象營室 游游而長   ⇒𪚿
 [other derivatives]
  スッポン
  𪛄ヨウスコウワニ 𪚸/鼁ヒキガエル 𪚶/𪓟ウミガメの1種
  𪛕-𪛌-𪛓…竹笛
  龝/𪚼≒秋
  𪚺=龜兹國
   𪛇 𪚪 𪚩 𪚹 etc. ・・・

INDEX   ------------------------------------------------------
「說文解字」検討  「爾雅」検討  📖古事記を読んで

 (C) 2026 RandDManagement.com  →HOME